愛しの黒ライオン

風斗さんは、獅子さんが睨むとパッと手を離してくれた。


ふぇ...怖かった。


「牡丹ちゃん、ごめん、悪乗りしすぎた」


「ッタク...お前は、そんなんだから女の気持ちが分からないんだよ、牡丹取り合えず、俺の部屋に来い」


獅子さんは、はぁっと軽いため息を吐くと座っている私の横まで来て手を引っ張ろうとした。


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