愛しの黒ライオン
んんん...と頭を傾けながら考えるけど中々決まらない。
すると痺れを切らした獅子さんは、片方の眉をピクリと動かし
「仕方ない、お前の好きそうな料理を頼んでやる」そう言ってメニューを手に取り頼んでくれた。
良かった。イジイジしなくて済んだよ。
ところで獅子さんは、叔父さんと何を話していたのかな?
チラチラ獅子さんに視線を向けてから目の前にある水を一口飲んだ。
「あのね...」
「なんだ?」
獅子さんも水を飲んでから視線を私に向ける。
そんな真剣に見つめられると聞けないよ。できればラフな感じで聞いて欲しかったのに。