愛しの黒ライオン
「お前、何処見てんの?」
はぁっと我に返り喉から獅子さんの顔に視線を向けた。
「どこって...」
そのツヤツヤとしたちょっと厚めの唇。ヤバいくらい、そそられちゃうよ。
「お前...結構おとなしそうに見えてエッチだろ」
はぁ?獅子さんのその口からエッチって言葉が出てくるなんて思わなかった。
「そ、そんな事無いです、いたって健全な10代です」
獅子さんに向けていた視線を戻すと目の前にある料理を取ろうとした。
「口の横に米ついてるぞ」
獅子さんは、私の口の横についている、お米を取ると、その取ったお米を自分の口に入れニヤリ笑った。
どうして2人っきりになると獅子さんはイジワルになるんだ。