愛しの黒ライオン



「あの...獅子さん、タバコ無いんですか?」


「ちょっと買いに行って来る」


「あの...私買いに行ってきます、ちょっと待っててください」


「ちょっと待て」


「気にしないで下さい、お金持ってますから」


苦笑いをし椅子を後ろへ押すとキッチンからブリリアントへ駆け抜け気づけば10㍍ほど走っていた。


歩く足を一旦止め夜空に向って息を吐く。


何をしてるんだろう……



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