愛しの黒ライオン
「沙耶、牡丹ちゃんは未成年だから」
風斗さんは気を使っている。
「気にしないで行って来て下さい後片付けしときますから」
笑ってみた、なんだか泣きそうだ。
「風斗さん、牡丹ちゃんも、そう言ってるんだから獅子さんをつかまえて呑みに行きましょ」
沙耶さんの声を聞くだけでも苦しい。
「分かった。牡丹ちゃん、後片付けは明日でも出来るから、ちょっと疲れてるみたいだし部屋に戻って寝なよ」
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