愛しの黒ライオン



もし私がもっと大人で、そう言う関係を理解できたら、きっと今頃は獅子さんの腕の中にいるかもしれない。

「いいからこっちに来い」


獅子さんは、私の手を引っ張るとキッチンから出ようとする。


「止めて下さい」


足を突っぱね、進もうとするカラダを止める。


「めんどくさい女だな黙れ」


ふわんと私のカラダが持ち上がり肩の上に乗せられた!?


「イヤ降ろして獅子さんのバカ!」



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