愛しの黒ライオン


黒曜石のような瞳を覗くとその中には、泣いている私が映っていた。


『取り合えず、寝よう』


獅子さんは、私の頭を優しく撫で腕を枕元に伸ばすから恥ずかしくてクルンとカラダを反転させた。


『痛いですよ、きっと痺れますよ...普通に寝れるし...それに、お風呂にも入って無いし』

『じゃぁ、一緒にお風呂にでも入るか?』

『んなぁっ?』


反転したカラダをベッドから起こし横に寝ている獅子さんの顔を覗き込んだ。


『お前、顔真っ赤だな。』


ニヤリと口の端を持ち上げ枕元に伸ばしていた腕を私の後頭部に伸ばし引き寄せ唇が重なって・・・


『っん...』


後頭部に触れている手が優しく頭を撫で...もう、心拍数が上昇する。

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