愛しの黒ライオン


閉じている目を開けると獅子さんは、目を開けて私を見つめていた。


『変態です、イジワルです』

『何が?』


おでこ同士をコツンとされ数センチ前に獅子さんの顔。


『可愛い女の顔を見るのは変態なのか?それともイジワルとは褒め言葉なのかな?』


離れていた唇が重なり耳の奥深い所にはリップノイズが鳴り響いた。


それから、あっという間に時間が流れ抱き締められたまま眠くなって気づいたら朝を迎えていたって事。


「起きるのか?」


顔を隠しながらベッドの端に座り髪を束ねる。


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