愛しの黒ライオン


それになんですか?覗き込む獅子さんの顔をチラリ見つめると


「迷子になったら困るだろ」そう言って口の端を上げポンと頭を叩かれた。


「迷子って...そんな事無いです」

頬を膨らませ、窓の方に顔を向ける。


「怒るなよ、心配だからだ」


獅子さんは、もう一度私の頭を撫でるとベッドから下りニヤリ笑いながらリビングへ行った。



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