愛しの黒ライオン
「牡丹、何が可笑しい?」
前を見ているのに見えるの?
獅子さんの目は千里眼?
「何、半口開けて俺を見てるんだ。お前の考えている事なんてお見通しだ」
そ、そうやって人の心読まないで下さい。
「頬をぷっと膨らませて風船みたいだな」
獅子さんは、そう言うと歩いていた足を止め行き成り私の顔まで顔を近づけた。
「なぁ、なんですか?」
「鼻赤いぞ」
顔を下に向け右人差し指で触れると獅子さんは、おでこにキスをした!?