愛しの黒ライオン



「だ、大丈夫です」


獅子さんの下向きな目元をみつめ思ってしまった。


虎次郎さんが言っていた《好きな女と別れてから女に対してシビアになった、特定の女は作らない》


獅子さんは今でも、その人の事が忘れられないから私の事を彼女と言う形にしてくれないの?


「牡丹...好きな男いるのか?」

顔をブンブン横に振ると



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