愛しの黒ライオン



変態、ドS!


「泣きません。何言われても何されても泣かないって決めたんだから」


ダメ・・・言ったはずなのに胸が苦しくなって涙が込み上げてくる。


「泣かないって言っておいて、もう泣きそうだな」


獅子さんのイジワルな口元がクイっと持ち上がって足の間に入れられている獅子さんの足を退けようとバタバタと暴れた。


「イジワル変態ドS~」
「黙れって黙らないと・・・」


獅子さんの唇が頬に触れるとギュッと抱きしめられた。


力が抜けていく...


獅子さんの匂いと優しい手の温もり。


どうしようもなく好きで好きで心臓が破裂しそうだよ。





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