愛しの黒ライオン



空耳?


交差した手の隙間から目を開ける。


「獅子さん?」


獅子さんが私の前に立ち襲い掛かってこようとした男の人の手首を持つと


クルと捻り腕を背中の方へ回し膝部分に蹴りを入れ膝をつかせると押さえ込んだ。


「獅子さん、沙耶さん、沙耶さんが怪我をして何処かに居るはずなの」


「大丈夫だ、さっき見つけて警察に連絡を入れたよ」




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