愛しの黒ライオン



「お前、仕事は?」


言葉が詰まった。仕事をしてないわけじゃないけど仕事と言うほどでもない。


「バ、バイトを少しだけ...」
「何してるんだ?」
「言わないとダメなんですか?」


何となく逆らってみたくなった。


「別に言わなくてもいい」


獅子さんは、そう答えると壁から背中を離しキッチンの方へと行こうとした。


・・・あっ



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