愛しの黒ライオン


「獅子~牡丹ちゃんには優しいのにな」

コトンと私の隣で音が聞えると獅子さんは


「俺は、優しいぞ、いつも言ってるだろ砂糖とミルクを入れるなら、自分でしろ」


「だって、コーヒーって大人の飲み物じゃん」

「じゃぁ、飲むな」

2人のやり取りがなんだか面白い。


「牡丹ちゃん、今笑った?」


あ...怒ったのかな?

緩んだ口元を片手で隠し


「笑ってないです」
「獅子~どう思う?」
「別に」
「牡丹ちゃんって可愛い」

「ひゃぁっ?!」


< 76 / 510 >

この作品をシェア

pagetop