愛しの黒ライオン
頬を掴まれたまま風斗さんに助けを求めると尚更痛さが増すように感じた。
「いいね...スキンシップだ、妬きもちかな?」
風斗さんがそう言うと獅子さんは、抓っている指を離し
「ダレが...ちょっとだけ柔らかそうだから抓っただけだ」
そう言って獅子さんは、少しだけ頬を赤らめ目の前にある、コーヒーを一口喉の奥へと流し込んだ。
妬きもちって...ちょっとだけ嬉しかった。
その妬きもちと言う意味じゃなく、こうやって楽しく会話が出来る事が嬉しかったんだ。