姫と召使
「アイム様をお一人にするわけにはまいりません。食間までお送りいたします。」






はあ…






思わずため息を吐いてしまう。






「申し訳ございません。
しかし、もうしばらくの辛抱でございます。」






「…もういいわ、参りましょう」






「ハッ」







リムに後ろを歩くよう命じ食間を目指す。







食間ーー



食間といえどもその広さは尋常ではない。





これはもう…ホールといっても過言ではない。






その空間にポツンと置かれたテーブルと数脚の椅子。






装飾は控えめ…どちらかというと些か飾り気がない。





自国ではこのような装飾が一般的で他国と比べるとかなり地味だ。





他国の派手な装飾には負けるが細かいところの「こだわり」はこちらの方が優っているだろう。
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