本能で恋を
惑い…
次の日、
いつものように学校へ向かい、
いつものように授業を受けて、
いつものように友達と話して、
いつものように時間が過ぎた。
いつも通りの月曜日のはずだった。
放課後、帰ろうして席を立つと、ブレザーに入れたケータイが震えた。
誰だろう。友達なら直接話すだろうし、お母さんが買い物でも頼んできたのだろうか?
『財布の中お金あったかな?』なんて考えながらケータイを開くとメールが一通届いていた。
開くと、登録した覚えがないのに『葉月』と書かれた差出人の文字に眉を寄せた。
私が知っている中で『葉月』というのは、昨日初めて会った『牧野 葉月』しか知らない。
何故、彼のアドレスが私のケータイに登録されていて、彼が私のアドレスを知っているのか……
そこでハッとする。