本能で恋を
…嫉妬…
私と葉月君は無事、普通のお付き合いをスタートさせた。
メールの受信拒否は勿論解除し、今まで知らなかった電話番号も交換してある。
お互いメールは不得意で用件だけの短い文章だし、話す内容も口数が多いとはし、趣味だって全然共通してないけど、
それでも、心がお互いを欲しているのだから、普通の高校生より淡泊な関係に見えても、私たちはこれで良いんだ。
「……淡泊な関係?それにしては部分的に濃いよね…」
セナは、私と葉月君が付き合って居るのを知っていて、何回か葉月君と待ち合わせの私について来て私たち2人が一緒に居るのを見てる。
だから、葉月君の話がすんなりしやすいし、セナ自身も「どう?」と気にかけてくれている。