狼系強引カレシ~幼なじみと甘い恋~



「じゃあ下駄箱で待ってるね!」





「おお……っとあー…ちょっと時間かかるかもしんねぇ」





みるみるうちにちぃの目元が下がっていく。




何か悪いことでもしでかした後の子供のように。





まぁそれも可愛くて仕方がないんだけど




「用事??」




「あー、まぁそんなとこ…」





「そっか。じゃあ待ってる♪」





笑顔を取り戻して手をひらひらと振りながら俺の前から去ってった。





「……喧嘩だって言わなくてよかったのかよ」





「いいんだよ。これが一番」





喧嘩だって知ったら自分から俺を止めるために巻き込まれにくるに違いない。





そんなことさせねぇよ?





ちょっと待ってもらうことになるだろうけど、ちぃをけがさせるよりいい。





「まぁいいけど。あーぁこんな奴やめてオレと付き合ってくれないかなー」




ケラケラと俺の反応みて笑うんじゃねぇよ




うっとおしい…





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