君と見てた空





 目を塞いで、蹲る私に、その人は驚いた。



「どうしたの」



「目を見ると、豚になってしまうの」




 私が泣き叫ぶとその人は、ただ笑った。



「俺、苛められっこで世界にずっと怯えてた。でも世界はさ、案外怯えなくたっていいんだよ?」




 あなたが私の頭を撫でた。



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