守ってあげるよ。

―――背筋が凍った。

固まってる私の肩に、その人の手が置かれる。


―2年前の恐怖が甦る―

…めて、
やめて…!怖い…!やめてっ…

「…ゃ…めて…」

そう口から出た小さなあたしの声は、ひどく怯えていたと思う。


あたしは2年前、
不良を嫌いになる出来事があった。

それからもう、不良が、ヤンキーが、怖くてたまらない。
< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop