守ってあげるよ。
女は、校舎裏にいた。
オレに気づくと、目を見開いてオレの顔をまじまじ見てきた。
その大きい黒目に、ひきこまれそうだった…。
とりあえず、連れのしたことを謝った。
なんとか許してくれたようだ。
そいつは、よろよろと立ち上がり、式に行くと言った。
オレはまだそいつが心配だったから、ついていった。
式場に着くと、ぺこっとお礼を言って歩いていった。
そしたらオレは、なぜかとっさに呼び止め、名前を聞いてしまった。
倉見杏奈というらしい―
今までの女の時と違う感情が芽生えた。
あいつを、オレの女にしたい―