two hearts~年下の彼と私~

















『ねぇ、知ってる?』

















誰かが私に問いかける。


















『【狂愛】がどんなに人を狂わせるか…』


















この声を私は知ってる…





















『あなたは知ってる?』



















『それは“依存”や“執着”に近いもの』

















『その人がいなくては生きていけないという脅迫観念』











『実際はそんなもの無くても生きていけれるけど、そんな判断も出来ないくらいの思い込み』


















『【狂愛】はそれに近いもの…』


















『その怖さをあなたは知ってる?』


















この声は……











…………………………紛れもなく“私”だ。



















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