two hearts~年下の彼と私~
◦*◦京都◦*◦~2日目~
朝になったのでバスターミナルに行くことにした。
バスターミナルに行く間も
私はまだ迷う。
たっくんを本当に京都に連れて行ってもいいの?
あの時、一緒に月を見ている時から考えていた。
今ならまだ引き返せる。
たっくんは私の迷いを感じ取ったのだろう。
「ずっと一緒だよ」
握ってる手の力を強めながらそう言って微笑んだ。
それは、
『離れないで』
そう言ってるかのような気がした。
やっぱり私たちは似てる。
1人では怖くて寂しくて誰かに愛して欲しくて……
そんな君だから私は惹かれたのかもしれないね。
きっと私は後悔するだろう。
でも、君が微笑んでくれるなら私は一緒にいよう。
それが間違えだったとしても…
君のためなら私はなんだって出来るから…