two hearts~年下の彼と私~
京都駅前に着いた。
私たちはファーストフード店の椅子に座ってこれからのことを考えていた。
ケータイに顔を向けたままチラッと目だけでたっくんを見る。
「………………」
顔を歪めている。
きっとケガしている腰と脚が痛いのだろう。
私の無計画で頼りないせいでたっくんのケガを悪化させたらどうしよう…
今たっくんに痛い思いをさせてるのはあやなんだ……
そう考えたら自分を責めるしかなかった。
たっくんにこんな顔させてるのはあやなんだ…
もうこんな顔させたくない……
私はもう逃げることを止めよう。
そうすればたっくんが辛い思いをしなくて済む。
痛い思いも辛い思いもこれ以上させたらダメなんだ…
私はたっくんを痛みから救ってあげたい。
それが痛い思いをさせてしまった償いだから…
怒られるのは私だけでいい。
痛い思いも辛い思いも私だけで十分だ。
そう決心して私は祖母に電話をかけた。