ずっとずっと好きだった


あれからてきとーに朝食をすませた俺は

家を出た。


ふと目にとまった

親子だろうか、
5才くらいの男の子と若い女の人。

「ここまでおーいでっ!」
男の子はもうすぐ赤になりそうな
チカチカ点滅している信号を
渡ろうと走っている。

「もう!危ないでしょ?」


千璃もおんなじことしてたな…

『蓮斗っ、ここまでおーいでっだ!』

あれはあいつの必殺技で喧嘩をしたりすると
よくああして逃げられた。


『蓮斗のばぁーーかっ!』

よく言われたなぁ…

「…っ、ばかはお前の方だろ…っ!」


先にいなくなりやがって…っ

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