【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
□理解不能地帯□

◇緋色学園、転校初日。





「美里ぉ~っ!!元気でね~!」



「美里の事、忘れないからね!!」



親友達が、涙で顔をくしゃくしゃにしながら、そう抱きついてくる。



私、柊美里は、お父さんの仕事の都合で、東京に引っ越さなくてはいけなくなってしまった。



そんな私を、皆が見送ってくれていて。



私まで、つられて泣きそうになってしまう。



「うん!私も忘れないよ!メールするし!」




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