【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
「ふざけんな。頬とか……ガキじゃねーんだから」
「が、ガキって……!!」
じゃあどうしろっていうのよ!と睨み付けると、彼は余裕そうに笑った。
そして自分の唇を、人差し指でとんとん、と叩くと、妖艶に微笑んだ。
「ーーーーーここに、決まってるだろ?」
「はぁ……っ!?」
無理でしょ!!とゆでダコみたいに真っ赤になってると。
「早くしろよ。早くしないと……」
そこまで言った辻宮は、べっと舌を出した。
「これ使うやつ、やってもらうけど」
こ、これって……っ!!