【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
なによ。ソレ。パートナーって言ったって、こんな主従関係、パートナーって言えないじゃん。
私は、逆らうことなんて許されないんだから。
「ホラ、早く」
「む、りぃ……っ」
顔をブンブンと横に振ると、辻宮はもっと顔を近付けてきて。
鼻先が、触れた。
それだけで真っ赤になった私を、からかうように見つめる辻宮。
辻宮は、にいっと不敵そうに口元を歪めた。
「ーーーーー変態。」
「は、はぁ!?」