【完】狼ご主人様と子羊ちゃん




ぎゃーぎゃーと噛みつくと、さすがの辻
宮も気圧されたのか、一つため息をつい
てから、前へと向き直った。



そうよ、それでいいの。私を怒らせたこ
と、後悔させてやる!











――なんて目論んでから10分。



後悔してるのは、私の方だ――……。



「む……無理無理無理ーっ!!」



ブンブンと首を横にふって、駄々をこね
る私を、辻宮が呆れたように見下ろす。







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