【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
その無言の威圧が息苦しくて、俯く。
やれってことなのね……。
はあ、と心の中でため息をつき、それで
もキスよりはマシだと思い、バッと顔を
あげる。
「―――やるわよ、グランプリ!」
そう言うと、辻宮はクシャッと私の頭を
撫でてきた。
「それでこそ、俺の女だ」
―――あんたの女じゃないけどね!
でも仕方ない。
こうなったら―――絶対。
グランプリとってやる!!
メニュー