【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
思いがけず、絡み合う視線。
それに戸惑いと、恥ずかしさを隠せず、思わず視線をパッと逸らした。
……ちょ、直視出来ない!!
「プッ……」
不意に、辻宮の吹き出したような笑い声が聴こえてきて、驚いてもう一度辻宮に目を戻す。
辻宮は、何がそんなに可笑しいのか、肩を震わせながら笑っていた。
「何がそんなに可笑しいんですか……」
「いやだって、これどう見てもお前の血だろ」
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