【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
「あの、辻……んぅ……」
辻宮、と呼ぼうとすれば、また塞がれた
唇。
辻宮の舌が重なってきて、想像すらした
ことのないやり方で、私を翻弄する。
抵抗もさせないくらい、激しく。
その内、力が抜けていって、頭もボーッ
としてくると、辻宮の唇が離れていった
。
「っはぁ……辻宮……?」
「駄目だ……嬉しすぎる……抑えらんね
ー……」
「え、ちょ、コラッ……!」
こんどは、ちゅ、と首筋に吸い付いてき
た辻宮。
なんでこんなことになってるんだっけ?
ていうか……。
「離してくれるんじゃなかったの!?」
「んー……そうだっけ」
「そうだよ!嘘つきは嫌だ!」