【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
□愛情と恋情□
◆提案、迫るリミット*秋side
「辻宮のバカ!変態っ!」
顔を真っ赤にさせて、目を潤ませながら
俺に突っかかってくる美里。
それすら可愛いだけだって、なんで気付
かないんだろう。
「バカじゃないし」
「変態は認めるんでしょ!」
認めるよ?
好きな女に変態にならない男なんて、居
るわけないじゃん。
「たかがキスマークの一つや二つで変態
にされたら、たまんねーんだけど」
ちょっと睨むようにしてそう言うと、美
里の身体がピクンっと震える。
俺は、美里の首筋に視線を流した。
今は美里の手のひらで隠されたそこには
、俺がつけた赤い花が咲いている。
俺の独占欲の現れ。