【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
辻宮はベッドまで行くと、私を掴んでい
た手を離し、ベッドを指した。
「お前の寝床はここ!」
「え、そんな……。辻宮をソファーで寝
かせて、自分だけベッドなんて悪いし」
「誰がソファーで寝るって言ったよ。俺
もベッドだし」
……え。
私もベッドで、辻宮も───ベッド。
つまり……。
「ふ、二人で寝るの!?」
「そーゆーこと」
「や、やっぱりやだ!ソファーでいい!
ていうかソファーが良いですぅ!」
辻宮と寝たら何されるかわかったもんじ
ゃない!
「辻宮となんか危なくて寝れるか!」
「……はぁ?アホか、お前」
「……へ?」