【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
■HAPPY END■
◇エピローグ
───三年後。
「まさか美里に先を越されるとは……」
「おめでとう、美里。綺麗だよ」
6月中旬。
天候にも恵まれ、快晴の青空が広がる教
会の一室で、私は瑠璃と繭に会っていた
。
瑠璃はズルい、といわんばかりの目線で
私を上から下までなめ回すように見てい
て、繭はそんな私に微笑んでくれた。
今日は、結婚式です。
お相手は勿論、辻宮。
ほんとは高校卒業後、すぐにでも結婚の
予定だったんだけど、会社の引き継ぎと
かがあって、少し、延びた。
今は控え室。
私は瑠璃と繭にも手伝ってもらって、準
備をしていた。
小さい頃、誰もが憧れる純白のウエディ
ングドレス。