【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
辻宮が驚く程に真剣な顔で見つめてきて、柄にもなく、ときめいた。
「今日からお前は、おれのパートナー。俺がいいって言うか、死ぬまで学校辞めんな。
ーーー拒否権とか、そんなんないから」
「は、はああ!?」
それって、瑠璃と繭が言ってた主従制度のよね?
嫌だよ、嫌だ!こいつとだけは絶対に嫌だああぁ!!!
「やだっ!」
「だから、拒否権ないっつの。それでもやなら……殺せば?」
辻宮が、不敵に笑って、そう言った。