【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
ほら見てよ、って声があちこちから聞こえてきて、刺さる視線が痛かった。
特に女子の視線は、痛いというより、怖かった。
なんであんな女が__________ って声が聴こえてきそう。
知らないよ。私だって、なりたくてなったんじゃないんだもん。
どうせなら_______________。
「もっと、優しい人が良かったなぁ」
「あ゛ん?」
「えっ!!」
辻宮の低い声がして、口元を慌てて抑えた。