【完】狼ご主人様と子羊ちゃん




……ムカつく。



「なんでこいつこんな偉そうなのよ……」



そう言ってから、また、自分が大変な事をしでかしたことに気付く。



あわてて口を紡ぐが、時既に遅し。



辻宮が、冷たく私を見下ろしていた。



「ん??もう一回言ってみ?」



「_______ と、思ってる奴がいたらこらしめてやろうとですね……」



「嘘つき女」



「……」



やはり、こんな嘘では通じなかったか。




< 52 / 431 >

この作品をシェア

pagetop