【完】狼ご主人様と子羊ちゃん




私はちょっと勝った気分で
フフン、と笑ってやった。



良い気味だわ、まったく。



私の唇をそうみすみすやるものですか!



「おい。
美里、こっち向けよ」



「んもう、何______ 」



振り向いた瞬間
唇に触れる温かい温もり。



それが、辻宮の唇で
今、キスしてるんだって。



わかったときには、もう離れてた。




< 63 / 431 >

この作品をシェア

pagetop