SONG OF TEAR
ようやく布団から出た時にはもう朝になっていて、空いていた隣のベッドに荷物が置いてあった。

長い夢を見てる間に時はちゃんと進んで居たらしい。

「何で居ないんだろ」

そんな事を思いながらいつの間にか机にあった朝食を食べ、ナースコールを鳴らした。

次の瞬間、勢い良く開かれたドアにあたしは釘付けになっていた。

ハネている金髪の髪の毛。大きくて女の子みたいな目。大好きなアーティストと良く似た男の子だった。

「初めまして…かな。ずっと君眠ってたから生きてて良かった」

太陽みたいな笑顔で笑った時。心臓が契れそうなくらいドクドク言っていた。クールに言い返す。

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