SONG OF TEAR

ギュ……

次の瞬間、何かあったかいものが体に触れているのを感じた。

「半分で良い。も…俺の命半分あげるから…生きよう。簡単にそんなこと言うなよ」

泣いてる?こんなあたしの為に。

彼の涙は透き通っていて、自分とは違って彼は純粋すぎるくらい純粋だった。

「うん」

差し伸べられた手を握ったのは…きっとずっと。救いを求めてたんだとあたしは思う。

"一緒に生きよう"君としたその約束が。

それからのあたしの生きる理由になっていたのを知っていますか…?

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