恋物語

ピンポーン



「っ」

誰か、来た？



「……玲ー！亜紀ちゃんよー？」

「あ、亜紀？」


え、はやっ。
もう来たのか？


「い、い、今行く！」


やばい。こんな変な顔亜紀に見せられねぇ！
顔赤いし、熱いし……うわぁぁぁぁ！



「ちょ、ちょっとまっ」

「来ちゃいました」



………へ？


振り返れば、素晴らしい笑顔の亜紀様が、あたしの部屋の扉の前に立っていた。

こういう時の行動力は半端ないな……亜紀。


「……玲、座るね」

「あ、あぁ……」


亜紀はあたしの隣…ベッドに座る。

よかった……別に怒ってる訳じゃなさそうだ。
………ん？じゃあなんの用事なんだ？