キスから始まる恋
「……………。」



放課後になりー……


来てしまった




今目の前には図書室の扉





「……だって私は図書委員だから」





自分にそう言い聞かせる





「………ふぅ」




息をつき扉を開けると







…そこには静寂な空間だけだった




「ははっ…そうだよね」







心のどこかに期待している部分があった




猛は来てくれると




私が特別なんだと







「猛ー……」










「……柚?」




「えっ…?」









振り向くとそこには猛の姿…




「どっ…どうして…」





「何で泣いてんだよ……」





あ…


私は慌てて涙を拭く





「なっ…何でもない」




「何でもないってお前な…」




「何でもないってば!!」




「…正直に言え」


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