20
「一応社長ですから」
仕事に関して妥協しない所は本当に尊敬する。仕事を抜いたら溜息ばかりだ。
「何か聞きたそう」
『君島さんの事だが…』
「何処まで調べた?」
目つきが急変した。君島の過去はそんなにタブーなのだろうか。
『訳あり社員って君島さんなのか?』
「そうだ…」
『深く調べても構わないか?』
「それについて彼女には口外するな」
『分かった』
俺の知らないこの10年…本社で何が起きたのだろうか。外に漏れない大きな事があったのかもしれない。
「いつ家に来る?」
『週末にするよ』
引っ越したままで片付けが終っていない。
ふと整理されたファイルを見る。昼間より断然分かりやすくなっている。誰に言われたわけでもなく整理していた。
君島 海という人物に興味が沸いた。
―…
――…
―――…
部長なのに酷い態度を取ってしまった。
仕事に関して妥協しない所は本当に尊敬する。仕事を抜いたら溜息ばかりだ。
「何か聞きたそう」
『君島さんの事だが…』
「何処まで調べた?」
目つきが急変した。君島の過去はそんなにタブーなのだろうか。
『訳あり社員って君島さんなのか?』
「そうだ…」
『深く調べても構わないか?』
「それについて彼女には口外するな」
『分かった』
俺の知らないこの10年…本社で何が起きたのだろうか。外に漏れない大きな事があったのかもしれない。
「いつ家に来る?」
『週末にするよ』
引っ越したままで片付けが終っていない。
ふと整理されたファイルを見る。昼間より断然分かりやすくなっている。誰に言われたわけでもなく整理していた。
君島 海という人物に興味が沸いた。
―…
――…
―――…
部長なのに酷い態度を取ってしまった。