Love Rose.
馬鹿!馬鹿!馬鹿!
思わず3連発。
…心の中で。
「…すみれさん、俺、結婚したほうがいいと思いますか?」
…なにがなんでも言わせる気よね。
…本当なら、絶対に言ってやらない!とそっぽ向いてるところだけれど。
今までそれで、悲しい結果ばかり見て来たから。
貴方だけは、失いたくないから。
ちょっとでも、可愛い女でいたいから。
「…しないで、ください。……他の人のものに、ならないで…」
小さすぎて、聞こえたのかわからないけど。
でも、これが限界。
「…………」
黙ってないでなにか言ってよ。
怖いじゃない。
…やっぱり、足りない?
「……で、実は結婚、するつもりです。そう言いました」
やっと口を開いた専務。
…なによ。もう言っちゃったんじゃない。
ならどうしてこんなことするの。
「…相手ももう、心に決めてあります」
それって一体、誰?
「…意地っ張りで、強がりで、人一倍頑張ってて、誰よりも可愛い、大切な人です」
…………。
「やっとその人に想いを伝えて、近づいて、今、本当に幸せなんです。だから一生手放したくない」