Love Rose.
おまけ 1
「…本当に起きないわね。ていうか、起きないつもりかしら?」
「ちかちゃんなら、あり得るね。…いい夢見てそうな寝顔だよ」
「…すみれのことが、嬉しかったのかもね。でも」
バシっ
「起きろ、酔っぱらい」
「…ちかちゃん、笑ってるー」
「気持ち悪いわね。…いいわ。引きずって帰る」
「…純ちゃん。さすがにそれは…」
「あら、だめかしら」
「うん。いくらちかちゃんでも、ダメだと思うな」
「まぁ…それはそうよね。冗談よ。冗談」
「そうだよね。…なんとなーく冗談に聞こえなかった気もしないでもないけど…」
バシバシ、ゲシ
「…純ちゃん。なにか、嫌なことでもあったの?」
「…え?どうして?なにもないけど」
「……そ?ならいいの」
「……そうねぇ。まぁ…あるとすれば」
「あると、すれば?」
「ちょっと寂しいのかも」
「寂しい…?」
「変に思うかもしれないけど。…すみれの1番が彼になるんだって思ったら、ね」
「……それは、そうだね。…娘を持った父親の気持ち?(笑)」
「…言いたいことは分かるけど。せめて、母親じゃない?(笑)」
「あは、そうだよね(笑)……すーちゃん。幸せになれるといいな」
「そうね。…今度どんな彼か、見てやりましょうね」
「ふふ。もちろん」
大切な貴女に、たくさんの幸せが降り注ぎますように。
流れる涙が、喜びの涙でありますように。
そう願いながら、
どんな無茶振りしてやろうか。
なんて考えている、すみれ馬鹿さん達でした。
おまけ 1 end.