Love Rose.

おまけ 1



「…本当に起きないわね。ていうか、起きないつもりかしら?」


「ちかちゃんなら、あり得るね。…いい夢見てそうな寝顔だよ」


「…すみれのことが、嬉しかったのかもね。でも」


バシっ


「起きろ、酔っぱらい」


「…ちかちゃん、笑ってるー」


「気持ち悪いわね。…いいわ。引きずって帰る」


「…純ちゃん。さすがにそれは…」


「あら、だめかしら」


「うん。いくらちかちゃんでも、ダメだと思うな」


「まぁ…それはそうよね。冗談よ。冗談」


「そうだよね。…なんとなーく冗談に聞こえなかった気もしないでもないけど…」


バシバシ、ゲシ


「…純ちゃん。なにか、嫌なことでもあったの?」


「…え?どうして?なにもないけど」


「……そ?ならいいの」


「……そうねぇ。まぁ…あるとすれば」


「あると、すれば?」


「ちょっと寂しいのかも」


「寂しい…?」


「変に思うかもしれないけど。…すみれの1番が彼になるんだって思ったら、ね」


「……それは、そうだね。…娘を持った父親の気持ち?(笑)」


「…言いたいことは分かるけど。せめて、母親じゃない?(笑)」


「あは、そうだよね(笑)……すーちゃん。幸せになれるといいな」


「そうね。…今度どんな彼か、見てやりましょうね」


「ふふ。もちろん」


大切な貴女に、たくさんの幸せが降り注ぎますように。


流れる涙が、喜びの涙でありますように。


そう願いながら、


どんな無茶振りしてやろうか。


なんて考えている、すみれ馬鹿さん達でした。


おまけ 1 end.

< 37 / 50 >

この作品をシェア

pagetop