カフェレストラン『ZlnnlA』 の店員美空さんに一目惚れ、片想いをするヒロイン深桜(みお)
そんな彼女がひょんなことから、少しの間彪(ひょう)を同居人として、一人暮らしの部屋のロフトへ迎え入れることから始まるこの物語。
この物語は、短編にして話がしっかり構成されたお話である、と断言します。
彪の正体、考え、深桜の気持ちの表現が、切なく、はらはらと降りしきる雪の情景が浮かびました。
そしてラストは雪の降る情景と共に、桜がふわりと舞い降りる素晴らしい景色が眼前に広がるイメージが見えた気がします。
全部読み終えた後、改めてタイトルの素晴らしさにはっとさせられました。
沙絢さんの描く、切なくも最後は温かな短編、是非ご賞味あれ。