蜃気楼に魅せられて
ミステリー・サスペンス
1
つるぎ須磨子/著
- 作品番号
- 816001
- 最終更新
- 2016/05/18
- 総文字数
- 38,406
- ページ数
- 50ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 200
- いいね数
- 1
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同じ風景を見ながら
あなたはレンズをのぞき、
ただその一瞬を捉えるためだけに
シャッターを押す。
同じ風景を見ているのに
君は絵筆を握り、
永遠に続くであろう時の流れを
キャンバスに描く。
そんな私をあなたは
「好きだ」と抱き寄せる。
そんな俺に君は
「好きよ」と頬を赤らめる。
幸せだった。
いつも隣にあなたがいた。
いつもすぐそばに君がいた。
時が流れ
「さようなら」と私は告げたのに
あなたは「さよならは、しない」と
真摯な眼差しを向ける。
「さようなら」を俺は拒んだのに
君は「それでも、さよならよ」と
涙を浮かべて目をそらす。
切ない口づけのあとで
あなたはつらそうに
「本当にこれきりなのか」と問う。
悲しい口づけのあとで
君は寂しそうに微笑んで
「本当にこれきりよ」と答える。
こうして私はこの恋を終わらせた。
こうして俺のこの恋は終わった。
そのはずだったのに。
そうしたはずだったのに…
念願の捜査一課の刑事となった渉。
殺人事件を追う彼の前に現れたのは、
かつての恋人・由希子だった。
奇しくも彼女は容疑者のひとり。
渉は彼女の疑いを晴らすために奔走する。
刑事と容疑者。
その許されざる関係が
あの頃の想いをさらに彷彿とさせる。
あなたはレンズをのぞき、
ただその一瞬を捉えるためだけに
シャッターを押す。
同じ風景を見ているのに
君は絵筆を握り、
永遠に続くであろう時の流れを
キャンバスに描く。
そんな私をあなたは
「好きだ」と抱き寄せる。
そんな俺に君は
「好きよ」と頬を赤らめる。
幸せだった。
いつも隣にあなたがいた。
いつもすぐそばに君がいた。
時が流れ
「さようなら」と私は告げたのに
あなたは「さよならは、しない」と
真摯な眼差しを向ける。
「さようなら」を俺は拒んだのに
君は「それでも、さよならよ」と
涙を浮かべて目をそらす。
切ない口づけのあとで
あなたはつらそうに
「本当にこれきりなのか」と問う。
悲しい口づけのあとで
君は寂しそうに微笑んで
「本当にこれきりよ」と答える。
こうして私はこの恋を終わらせた。
こうして俺のこの恋は終わった。
そのはずだったのに。
そうしたはずだったのに…
念願の捜査一課の刑事となった渉。
殺人事件を追う彼の前に現れたのは、
かつての恋人・由希子だった。
奇しくも彼女は容疑者のひとり。
渉は彼女の疑いを晴らすために奔走する。
刑事と容疑者。
その許されざる関係が
あの頃の想いをさらに彷彿とさせる。
目次
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事件、発生。
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